賃貸住宅における光回線の普及と旧来のVDSL回線の現状


現在の賃貸住宅におけるインターネット接続環境において、光回線の普及によりそれ以外の回線を新規に導入することは、基本的にはなくなりました。しかし、現在でも旧来の光回線であるVDSL回線を使い続けている物件、またはそれ以前からある電話回線(ADSL回線)を使った通信方式を使っている物件は数多くあります。今回は賃貸住宅と光回線、そして旧来のVDSL回線について解説します。

VDSL回線のこと

2006年以前に建造された賃貸住宅のインターネット回線は、光回線は共用部にある電話盤までで、そこから各部屋までの間は通常の電話回線を介してネットワーク接続環境を提供しています。それ以前に主流だった電話回線と比べ、接続速度は高速でした。

メリットとしては共用部分から各部屋まで電話線を使うため、部屋の壁に新たに穴をあけることなく工事できる事でした。

しかし、欠点として、共用部から各部屋までは電話回線を使うという構造は変わっていませんでした。昼間と比べ在宅率が高い夜間に関しては通信速度の低下が顕著であり、限られた回線速度に対し過部屋の入居者で取り合う形となるため、動画視聴やダウンロードに関しては快適な速度を確保できないといった問題点が浮上する事態となりました。

新築賃貸物件ではVDSL姿を消す

更に古い賃貸物件の中には、インターネット接続の環境が一切整っていない物件も存在します。入居者を一人でも増やしたいという家主さんとしては、インターネット回線は是非、導入したいと考えている方も多いと思います。

各戸までの光配線がない、VDSL方式を採用した建物では、建物内部のインターネット配線は電話線が兼ねており、各戸の電話ジャックから電話線を介して共用部分のVDSL盤と繋がり、そこから基地局までは光回線でつながっています。

新たに導入するならVDSL回線ではなく、光回線

時間帯による通信速度の遅さが問題視されたVDSL回線ですが、2007年頃からは光配線を直接、各部屋へ取り込む、光コンセントが登場し、これを導入する賃貸住宅が増え、2007年以降は光回線方式が主流となりました。

新築物件のほとんどが光回線方式となり、それぞれの部屋まで光回線による接続可能となったため、VDSL回線は需要が無くなり、新たに設置されることは無くなりましたが、2006年以前の物件に関してはいまだにVDSL方式のままの所が多いのです。

まとめ

VDSL方式のインターネット接続は、2006年以前に新築した物件としては主流でしたが、複数の入居者が同時にインターネットへアクセスすると混雑して、通信速度が遅くなることから2007年以降は光配線への移行により、新規建築物件では姿を消しています。これから賃貸用物件を立てる場合は、各部屋に光コンセントを備えた光回線を備えると入居者に喜ばれるでしょう。