賃貸経営に光あれ!VDSL方式と他の方式の違い


近年の社会情勢の変化に伴い、賃貸物件を選ぶ条件の上位になった通信環境。2007年頃から普及し始めた光通信には3つの接続方式がありますが、その違いを詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか。今回は、VDSL方式と他の方式の違いについて解説します。

電話回線から光回線へ進化

以前のインターネット接続は、電話(メタル)回線を使ったADSLが一般的でした。集合住宅では、共有部に設置された電話盤から各部屋に引いた電話線を使いました。光インターネットサービスが開始された2001年、マンション向けのVDSL方式が登場しました。

VDSL方式とLAN方式

VDSL方式は、電柱から1階の電話盤まで光ファイバーを引き、その先の電話配線を利用して住居内へ引き込みます。個別工事が不要のため、光インターネットサービス開始前に建設された物件で採用されています。電話盤の先をLANケーブルで繋ぐLAN方式もあります。

VDSL方式とLAN方式では、光ファイバーケーブル+電話回線(LANケーブル)を併用するため通信速度が悪くなります。また、他の世帯の使用状況によって通信速度に影響が出ることがあります。VDSL方式での通信速度は最大50から100Mbpsとされています。

光配線方式

2007年頃に光コンセントが登場。光ファイバーを住居内まで引き込めるようになり、ネット開通時の無派遣工事が可能となりました。光配線方式の通信速度は最大1Gbps(1000Mbps)となっており、VDSL方式の10倍とされています。

在宅で仕事をする方や学生のオンライン授業、子供からお年寄りまで各世代がスマホなどでインターネットを利用します。家族全員がストレスなく快適にインターネットを使用するためには、通信速度が速く安定している光回線方式がおすすめです。

光配線方式に変更するには、各部屋で個別の配線工事が必要になります。築年数の古い集合住宅では、戸別で違う形式の配線工事をして契約している場合もあるため確認が必要です。光回線業者によっては、全戸一括契約で割安になる料金プランがありますが、物件の所有者が契約するため、入居者の現状を把握して検討しなくてはなりません。

人気のキーワード「インターネット無料」

入居希望者が物件を選ぶ条件の上位である「インターネット無料」というキーワード。入居即日のインターネット使用が可能であれば、周辺相場より高い賃料でも入居が決まる程の人気があります。しかし、その接続方法まで気にする方は少ないと言えるでしょう。

経営者側から見ると、空室状態を短くするためのセールスポイントと言っても過言ではありません。入居者の入れ替わりに合わせて配線工事を行う事は可能ですが、インターネット接続の契約は物件所有者が行うため、費用対効果なども考慮して見極める必要があります。

まとめ

通信環境の整備が賃貸物件を選ぶ必須条件とも言える現代では、通信速度の良し悪しも問われます。築古の物件で採用されていたVDSL方式でも、最適な通信速度が得られる方式への変更が可能なため、専門家に相談し検討することをおすすめします。