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【はじめに】
不動産投資をはじめ株式や投資信託など世の中にはさまざまな投資方法がありますよね。
長期間経済成長し続けているといわれるものの実感を感じている人はどのくらいいるのでしょうか。きっとそんなに多くはないはずです。そんな中少しでも収入を増やすために「投資を始めよう」なんて思っていませんか。
そこで今回はどんな投資をするにしても必要になる「元本」について不動産投資の点からみていきます。

【安定といわれているけど】

どんな投資を始めるにしても資金は必要です。その投資を始めるための資金を「元本」と呼びます。そして、支出が収入を上回ると「元本割れ」という事態になります。この元本割れを起こさないようにするのはすべての投資で共通のことになります。
他の投資方法と比べて安定しているといわれる不動産投資ですが、元本割れする可能性はあります。
まず、不動産投資における主な2つの収入を見ていきましょう。
それは賃料と不動産の売却代金です。賃料はいわゆる家賃のことといえば分かりやすいでしょう。これら2つの収入源は年数が経つにつれて減っていくという特徴を持っています。つまり、時の経過とともに価値が下がっていくのです。
一方で、支出は固定資産税などの税金を除けば年々増えいくものばかりです。
アパートやマンションの共有スペースの管理費や修繕費は、その最たるもので建物の経年劣化で費用が増えていくことは容易に想像できます。
新しい入居者を迎えるためのリフォーム代金も同じことがいえます。支出として当然忘れていけないのが不動産の購入費や不動産業者への仲介手数料があります。
これらの支出が収入を上回らないうちに不動産を売却できれば問題なのですが、できなければ元本割れをしてしまいます。なぜなら、年々収入は減り、支出は増えるという性質を不動産投資は持っているからです。だからといって不動産は売りに出したらすぐに買い手がつくというものではありません。
ですから、不動産投資で元本割れを起こさないためには最終的に不動産を売却したときにプラスの利益が出るかどうかの見極めが重要になります。

【元本保証はありません！】

不動産投資に元本保証はありません。
それ以外の投資方法でもほとんど同じです。元本保証をしているのは銀行の預金くらいのものです。むしろ、銀行などの決められた機関以外が元本保証をすると違法になります。ですから「元本を100%保証します！」などといった謳い文句の投資話はほぼ詐欺だと思っていても構わないでしょう。
元本保証がない以上、不動産投資を含むあらゆる投資を失敗しないためには自分の身の丈に合った投資方法を見極めることが大事になります。それを頭に入れて投資を始めてみてはいかがでしょうか。