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不動産投資業界を構成している各業種について

不動産投資業界を構成している各業種について

土地や建物の売買あるいは賃貸などに関連した投資および事業を行うことで成立している不動産投資業界。その中身には、どのような業種が存在し、それぞれどのような役割を担っているのでしょうか。不動産投資の基礎を知るには欠かせないそれらについて、見ていきましょう。

不動産投資とその形態について

不動産投資とは、土地や建物といった不動産物件を元手に利益を上げることを目的としたビジネス形態を指します。その方法としての内訳は、賃貸によるインカムゲインと、売買によるキャピタルゲインに大別されます。

インカムゲイン

所有する土地や建物、主にマンションやアパート・オフィスフロアなどを貸すことにより、月々の家賃収入を得るタイプの投資方法です。不動産価値に相当する額を回収するには年数を要しますが、月々ほぼ定額の収入を安定的に得ることができます。

キャピタルゲイン

今後、資産価値が上がりそうな不動産物件を選別購入し、それを購入価格より高値で売却することにより差額を利益とする投資法方です。短期間で多くの収益を得られるタイプの投資と言えるでしょう。

しかし不動産市場の動向によっては購入物件の価値が下落する可能性も充分考えられるため、ハイリスク・ハイリターンな投資に該当します。

不動産投資に関連する各業種

不動産投資業界は、前項のようなインカムゲインおよびキャピタルゲインを軸として成立しています。それに関連する業種およびビジネススタイルとして、主に下記のものが挙げられます。

宅地建物取引業

不動産の売買や賃貸などについて仲介を行う業種です。売主と買主もしくは貸主と借主の間で交わされる契約の締結に向けて様々なサポートを行うのが主な業務と言えるでしょう。

不動産貸付業

アパート経営者など、不動産賃貸において貸主に相当する個人および法人を指します。投資の観点では、インカムゲインを行う当事者に相当すると考えて宜しいでしょう。

管理会社

主に賃貸物件など不動産の管理を担当する業種です。インカムゲインを行う貸主をサポートする役回りと考えて宜しいでしょう。建物としての賃貸物件の維持や備品の管理、設備機器などの保守点検など、賃貸に絡む様々な実務を通して、貸主をバックアップします。

不動産売買

不動産投資においては、投資を目的とした売買が行われる際の売主もしくは買主が該当することになるでしょう。すなわちキャピタルゲインを行う当事者を指します。専門の業種と言うよりも、利益獲得を目的とする個人あるいは法人が不動産市場の状況を見ながら着手するビジネススタイルと捉えたほうが妥当でしょう。

デベロッパー

街および広範囲な土地の開発事業を行う業種です。街の再開発事業やリゾート開発、大型商業ビルおよびマンションの開発、地区の宅地造成、といった大規模な不動産取引に携わります。

物件について単体ごとに取り扱う一般的な宅地建物取引業とは異なり、多くの物件あるいは広大な土地を一括的に取り扱います。それによって道路などインフラ整備にも関連してくるため、行政や公共機関と連携しながら事業に当たることが主です。

ゼネコン

デベロッパーの扱う事業について、実際の建設施工業務全般を取り仕切る総合建設会社です。建設やインフラ整備など工事に関わるあらゆる業種の取りまとめ役に相当します。

まとめ

以上のように、不動産投資は、
◆アパート経営による家賃収入により長期に渡って資金回収を行うインカムゲイン
◆不動産売買を購入額より高値で売却することによる差益を目的とするキャピタルゲイン
の2通りに大別されることを確認し、これに関わる業種について見てまいりました。
記事内容が参考となれれば幸いです。