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はじめに

サラリーマンなどをしながら副業として不動産投資を始め、その投資がうまく回転し出すと、収益をさらに増大させたいと考えるのは人の常と言えるでしょう。
「セミリタイアして不動産投資だけで生活していく、それもセレブな暮らしを・・・」
といった夢もふくらんできます。
しかし、限られた投資規模でそのような夢を実現するのは、ちと難しいものがありますよね。
こういう場合に誰しも頭に浮かぶのが、投資規模の拡大です。
そこで今回は、不動産投資で規模を大きくすることにはどのような利点があるのか、またどのようなことに気を付ければよいのか、考えてみることにしましょう。

規模拡大の利点

利点としては、まずリスクを分散させることができるという点が挙げられます。
不動産投資において一番のリスクは「空室」だと思いますが、複数の投資対象を所有していれば空室による損失を和らげることができます。
例えば、空室が発生した場合、その1部屋しか所有していなければ家賃収入はゼロになります。しかし別の物件も所有していれば、その収入でカバーすることができ、キャッシュフローの悪化を和らげることができるわけです。

また、条件の異なる物件を複数所有していれば、そのような条件の差による運営の違いを比較することができるので、今後の投資に役立つ経験や知識を増やすことにもつながります。

そして、何よりも規模を拡大することで、収益をさらに増大させる可能性が見えてきます。

規模拡大のポイント

規模を拡大するときには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。

まず、目的に沿った物件を選ぶことです。
収益の増大を目指して規模を拡大するのですから、その目的に合った物件を選ばなくてはなりません。
しかし、不動産会社が勧めてくれる物件は、いつも収益性を目的としたものとは限りません。
資産価値の点でメリットがある物件かもしれませんし、節税対策として最適な物件かもしれません。
不動産会社にしっかりと自分の目的を伝え、利回り（実質利回り）に優れた物件を選ぶことが大切です。

また、先ほど述べたリスクの分散という利点を生かすためにも「地域」「物件の古さ」や「タイプ」など条件の異なる投資対象を選ぶことも重要です。
同じような条件の物件ばかり選んでしまうと、リスクの発生が重複してしまう可能性が上がってしまいます。

最後に<

ここまで不動産投資の規模拡大について見てきましたが、規模を拡大して収益を増大し、セミリタイアやセレブな暮らしといった夢を実現するために一番大事なことは、まずは最初の投資を成功させるということです。
ここが成功することで、資金的な余裕が生まれ拡大を実行しやすくなりますし、金融機関からの融資も受けやすくなります。
夢の実現に向けて、まずは最初の物件を慎重に選んで上手に運用し、実績と信頼を積み重ねていくことからスタートしましょう。