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賃貸用不動産を経営している大家さんにとって、心配事の種は尽きません。住民同士のトラブルや家賃の滞納、退去時の原状回復、空き室リスクなど様々ですが、一番緊急度の高いトラブルは水回りのトラブルです。今回は大家さんなら知っておきたい水道トラブルへの対応策について解説します。

水道トラブルを放置するとどうなる?

水道周りのトラブルは、迅速に対応する事が肝要です。放置すると、カビや結露の原因となるだけでなく、建物自体の腐食の原因にも成りかねません。

それが生じると不動産の価値が下がるだけでなく、直接的な退去の理由にもなり得ます。入居者から水道トラブルの連絡を受けたら、迅速に対処しましょう。

水道トラブルの原因

水道トラブルの原因には大きく分けて二つあります。一つは設備の老朽化による物。もう一つは入居者の過失による物です。もう少し詳しく見て行きましょう。

物件の設備の故障や老朽化が原因の場合

賃貸不動産の設備が故障した、あるいは老朽化している事が原因で水漏れなどのトラブルが発生した場合は、修繕費用は大家さんが負担する必要があります。単に水が漏れるだけでなく、入居者の家具家電や衣類などに被害が及んだ際は、それらも全て弁償する義務が生じます。

被害の範囲が複数の部屋に及ぶ場合、弁償額も相当な金額になる事が予想されます。日頃から設備の保守点検は、信頼できる管理会社に任せて怠らない様にしましょう。

入居者の過失が原因の場合

入居者の過失によって水道トラブルが起こった際は、基本的にはその入居者が被害を弁償する事になります。被害の規模によっては払えないという事態も予想できますので、予め入居者には個人賠償保険に入って頂きましょう。

また、入居者の過失が原因の水道トラブルであっても、トラブルが起きたという連絡を受けてすぐに適切な処置を取らずに放置した結果、被害が拡大した様な場合には、大家さんが弁償の責任を課される場合もあります。いずれにしても、水道トラブルが起きたら、迅速に対応しましょう。

被害は別の部屋に拡大する可能性がある

水道トラブルの怖いところは、その被害がトラブルの発生した部屋に止まらない点です。例えばアパートやマンションなどの集合住宅の上の階で水道トラブルが起きた場合、すぐに対応しないと下の階の部屋に水が漏れてしまい、家具家電や衣類などに被害が及ぶ、と言うケースも考えられます。

立ち入りの際には入居者の許可を

この様に原因となった部屋、さらにその部屋以外の入居者からの連絡で、トラブルが発覚すると言うケースは決して珍しい物ではありません。しかし、だからといって、トラブルの原因だと考えられる部屋に、入居者の許可なく立ち入ることは許されません。

必ず入居者に事情を説明し、許可を得てから入る様にしましょう。また、入居者にはトラブルの原因を突き止める事に協力する義務があります。その事も予め伝えておくと話がスムーズに進むでしょう。

まとめ

今回は賃貸用不動産で起きる水道トラブルについてお伝えしました。トラブルを未然に防ぐ為にも、信頼のおける不動産業者に管理を任せ、トラブル発生の連絡を受けたら適切な対応を取れる様にしましょう。