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2019年5月13日
【はじめに】
企業・会社などの決算のときに欠かせないものの一つに「損益計算書」がありますが、この損益決算書に記載される項目に「売上高」や「収益」があります。
売上高は文字通り会社が得た全収入の合計になりますが、収益や利益と呼ばれるものにはいくつか種類があり、両者の違いを明確にする必要があります。
不動産投資における収益や利益と売上高の違いについて今回紹介していきたいと思います。
【不動産投資でいう売上高とは?】
不動産投資における「売上高」は賃貸不動産経営の場合と不動産売却の場合で分けて考える必要があります。
まず、賃貸用不動産でいう売上高ですが、入居者から得られる家賃収入が主なウェイトを占めます。
また、駐車場利用料や、自販機収入、解約違約金も売上高に含まれますが、不動産事業を副業としている企業などの場合にはこれらの収入は売上高には含まれません。
また、不動産売却の場合は、不動産を売却して得られる売却収入が主な売上高となります。しかし厳密には経理の仕訳上、不動産の売却で得た収入は「固定資産売却損益勘定」という項目に該当するので注意しましょう。
【利益・収益は5つに分類される】
不動産投資における収益を表すために使われる用語は以下の5つがあります。
・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・税引前当期利益
・当期利益
まず、売上総利益についてですが、売上総利益は売上高から「売上原価」と呼ばれる不動産の維持管理にかかった費用を引いたものになります。別名「粗利」とも呼ばれ、大雑把な利益を把握する指標として使われることが多いです。
2つ目の営業利益は、売上総利益から空室期間に発生した損失額を加味してそれを差し引いた利益のことです。別名NOI(Net Operating Income)とも呼ばれます。
それから3つ目の経常利益は営業利益に本業以外の収支を合算したときの利益です。
4つ目は、税引前当期利益というもので、経常利益から特別収支と呼ばれる土地の売却益や退職金の支払い分を差し引いた利益のことです。
そして、最後の当期利益は税引前当期利益から税金を支払った後の額のことを指します。
【まとめ】
不動産投資での売上高や利益・収益の種類について理解できたでしょうか?
5つの利益を正しく把握し、損益計算書に記載された数字に強くなることで不動産投資の収益率改善につなげることができます。
また、不動産管理を外注で委託している方は、損益計算書を見直すことで「どこで赤字が出ているのか」、「自主管理した方が良いか」などの判断がしやすくなります。
計画的な不動産投資、管理に生かせるよう参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。