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不動産投資に関する収益・収入・利益の違いとは?

不動産投資に関する収益・収入・利益の違いとは?

【はじめに】
収益と利益の相違点は、投資やビジネスの基本として語られることが多いテーマです。
また、似たような言葉で「収入」というものもあります。
今回は、収益・収入・利益の違いと、利益と経費の関係をまとめてみます。

【収益・収入・利益の違い】

・収益
収益とは、売り上げのことです。不動産投資で言うなら、家賃収入と礼金に当たります。敷金は、返金するので収益には含まれません。
収益の考え方では、実際に現金を受け取ったか否かに関わらず、サービスを提供して売り上げが発生した時点で「収益」となるため、不動産投資の場合は家賃が未回収であっても、部屋の賃借が成立した時点で「収益」として計算されます。

・収入
収入と収益は同じと考えられがちですが、実は少し違います。
収益は、取引相手から代金を受け取っているかに関わらず、サービスを提供して収益が発生した時点で「収益」となります。
それに対し収入は「受け取った現金」のことを指します。不動産投資で言うなら、保証金や敷金などは一時的に預かっているものなので、収益ではありませんが「収入」にカウントされます。
そのため、本来は経費は収益の範囲内にとどめる必要があり、賃借人から一時的に預かった敷金や保証金を経費に充ててはいけないのですが、収入を経費に充ててしまう業者や経営者も多いのが現実です。

・利益
利益とは、収益から経費を差し引いた金額です。
不動産投資でかかる経費には、物件の取得費用、修繕費、管理費、入居募集にかかるお金などが含まれます。

【利益と経費の関係】

収益に対する経費を抑えることができれば、利益は大きくなります。
それなら、物件の取得費や修繕費・管理費をなるべく安く抑えて、さらに敷金・礼金を無料にするなどのキャンペーンを行って入居者をたくさん募集しようと考えるかもしれません。
しかし、安さを追求するあまり立地条件や質の悪い物件を安い家賃で貸し出しても、人が集まらない可能性もありますし、それほど多くの利益は見込めません。
また、近くに似たような物件がたくさんある場合も、極端な価格競争が起きてしまうことも考えられます。
利益を増やすことを目指すなら、経費を極端に安価に抑えようとするのではなく、立地条件にはこだわる、修繕費・管理費にはお金をかけるなど、投資すべきところをしっかり押さえることが大切です。

【最後に】

不動産投資は、投資の一種ではありますが会社経営のように自分で工夫する余地があります。
確定申告で税金をたくさん持っていかれないように、なるべく利益を少なく抑えようという考え方もありますが、それでは本末転倒だと考えることもできます。
せっかく、豊かな人生を送るために投資をするのであれば、自分なりに試行錯誤しながら利益を増やしていきたいですね。