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2019年8月21日
集合住宅に住む借家人が支払う家賃ですが、そこには建物の維持管理に充当される「管理費」という経費があります。それはどのようなことに使われ、相場で支払う金額はいくらくらいに設定されているのでしょうか。
「管理費」とは家賃にかかる経費のことをいい、貸物件の管理人を雇う経費をはじめ、敷地、建物の共用部分となる施設や設備などの維持管理にかかる経費とされています。例えば、エレベーター点検や共用部分の光熱費、清掃・管理員の窓口業務、共用部分に作業に対する賃金などがあります。
しかし、単身者専用の小型物件な場合、管理人は見かけることは少ないと思われますが、午前中のみ、または「月・水・金」など、シフト制で対応していることもあります。
また、それに似た経費として「共益費」というものがあり、借家人が共同使用や利用する施設の運営のために必要とされ、電気の保守・交換、ゴミ置場清掃費、定期点検代などをいい、この2つの経費はほぼ似たような意味であり、「管理費」と「共益費」は同じように見てもいいと思われます。
「管理費」とは、このように貸物件を維持管理するための経費のことを言います。
賃貸物件の「管理費」などを決めるのは家主であるため、明確な決まりはありません。多くの場合、家賃の平均5%~10%は「管理費」として扱われ、その違いとしては物件の築年数によって変わる傾向があり、共用部分の対応へかかる経費に多少の差が見られます。
家主が管理会社に委託する場合がありますが、その際は実際に家主が管理会社に管理費を払うのですが、その金額をそのまま管理費として借主に請求するケースもあります。この場合の管理費も5~10%くらいが一般的です。
逆に管理費家賃の平均10%以上の場合は、高すぎる可能性があります。設備、サービスがその額に対し見合っているのかを注意してみて下さい。一般的にエレベーターのある集合住宅の管理費は高額で、7%~10%ほどと言われて、また、新築物件の場合も同じく管理費は高額設定のケースが多いとされます。
その一方、賃貸アパートは、集合住宅【マンション】よりも共用部分が少ないため、管理費は低く設定される傾向があります。
今では貸物件を探す方の多くがインターネット、スマホなどで探し出しており、そこに表記されている家賃で貸物件を借りるかどうかを決めていると思います。貸主にとっては、そこで管理費の表記がちょっとした狙い所になります。
表記するなら【家賃】or【家賃+管理費】のどちらがいいでしょうか。もし、合計費が同じとしても家賃だけなら高額に見えがちで、家賃と「管理費」を分けると家賃は安値に見られ、お客からのニーズが増えます。
しかし、「管理費」が高額になってしまうと家賃は低くなりますが、その分管理体制において手厚いサービスをしていかなければいけませんので、標準的なサービスでは借家人からは不満に思われてしまうかもしれません。
今回は家賃に関係する「管理費」についてみてきました。管理内容の内訳は、事務管理費や管理人としての業務、清掃費用や共有部分の整備や維持にかかるものなどで、「管理費」の相場は家賃の5%~10%といえるでしょう。