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後回しでいい!?不動産投資の強みになる宅建資格取得

後回しでいい!?不動産投資の強みになる宅建資格取得

不動産投資の前に、何らかの資格が必要ではないかと考えて情報収集する方は少なくありません。その際によく目にするのが、”宅建”という略称が一般的に使われている「宅地建物取引士」という資格です。今回は、この宅地建物取引士がどのような資格で不動産投資にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

宅建と不動産投資

宅建という略称は、不動産関連の書籍やインターネット情報サイトでもよく目にします。しかし不動産投資を目的として考えると、重要性が低い資格であると言えるかも知れません。実際、宅建士の資格を持っていなくても投資を成功させている方も多くいます。

つまり不動産投資においては宅建の資格は必須ではありません。しかしながら資格取得の為に身に着けた知識は、有益な投資につながる強みと言うことができます。では不動産投資の強みになる知識とはどのようなものか、宅建資格の概要から見ていきましょう。

宅地建物取引士

不動産売買・賃貸・交換など、取引に必要な業務を行う国家資格。試験内容は宅地建物取引業法に加え、法令上の制限・権利関連・税金関連と大きく4項目に分類されています。その合格率は15〜18%程度と低く、難易度が高いものと言えます。

年に一度、10月の第3日曜日に行われる試験に、約20万人が受験するほど人気なのには理由があります。宅建士の資格保有者しか行うことのできない「独占業務」があるからです。その業務は契約の際に必要な3項目で、以下の通りです。

●重要事項説明
●重要事項説明書の記名・押印
●契約書の記名・押印

宅建を取るメリット

前述の独占業務は不動産仲介業者などが行うもので、投資家が宅建を取得する必要がないことは冒頭でもお伝えしました。しかし資格取得の為の知識が投資家においてのメリットになります。宅建を持っていると得られるメリットを簡単に紹介します。

●取引相手からの信用度が増し、有利に交渉できる
●物件の法律面に関する知識を活用できる
●重要事項説明書の内容が深く理解できる
●不動産取引業を開業する道が開ける

宅建を取るデメリット

難易度が高い宅建の試験に挑む為に、独学の場合は少なくとも250時間ほど必要とされています。資格学校に通う方法や通信講座などもありますが、資金が高額になることが予想されます。資格取得を目指すとなると、その為に、投資関連の勉強時間を奪われることになってしまいます。

投資家にとって一番大きなデメリットは、宅建の資格取得に必要な知識には、投資に関する実務的な内容が含まれていないことです。宅建の勉強をする為に、物件の下見に費やす時間や資産運用などの知識を得る機会を逸しては、本末転倒となります。優先順位を考慮して時間をどう使うかを選択した方が良いのではないでしょうか。

まとめ

不動産投資家にとって宅建資格は必須ではありません。但し、知識を得ることは強みになります。広範囲の知識を得る学習法として、宅建資格の参考書を活用することをおすすめします。不動産投資を始めたばかりで実務的な内容に不安がある方は、身近な管理会社の宅建士に相談することを検討してはいかがでしょうか。