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不動産広告で見かけるAD、仲介手数料との違いは?

不動産広告で見かけるAD、仲介手数料との違いは?

不動産広告を見ていると『AD1』などとかかれていることがあります。
賃貸物件の初期契約費用にはいろいろなものがありますが、ADとは何なのでしょう?
AD(アド)~“アド”バルーンのアドのように、広告をさしています。
不動産広告でのADについてお話ししましょう。

■不動産関係でのADとは?“AD1”の意味

敷金礼金などの条件とならんで“AD1”といった言葉を見かけることがあります。
不動産関係では、ADとは広告料の略です。
検索サイトに掲載するための費用、チラシやメディア広告など、広告活動を行ったことへの報酬を、大家さん側から仲介業者に支払うということです。
諸費用は、家賃○ヶ月分という表し方をしますから、“AD1”ということは、借り手が見つかったら、広告料として賃料の1ヶ月分を仲介業者に支払うことを意味します。
大家さん側としては、早く借り手を見つけたいのでADを上乗せしてでも、仲介業者からプッシュしてもらいたいという事でもあります。
実際は、“ADとは広告料”としながらも、厳密に広告の内容によって料金が設定されているワケではなく、実質仲介の報酬の上乗せとといった状況になっています。

■本来、仲介手数料の上限は法律で決められている

仲介業者を入れて賃貸契約を結ぶとき、業者の報酬として仲介手数料を支払います。
この上限は、家主からと借り手からの双方からの分をあわせて、1.08ヶ月分と決められています。
賃料1ヶ月分に消費税分をプラスした金額ですね。
ですから、本来は“仲介手数料”という名目では、家賃8万円の物件なら、8万円×1.08=86,400円が仲介手数料の上限となります。
支払い割合は5:5なら43,200円ずつ大家さんと借り手が支払います。
ところが、実際には借り手が仲介手数料の満額を支払って、大家さんがADを支払っているケースがあります。
仲介業者が、仲介手数料をADとは区別して受け取ることが、一般化しているのです。

■ADとは?仲介手数料との違い

実質、成約報酬になるのですから、ADも仲介手数料に限りなく近い意味合いを持っているのですが、ADとすることで、広告活動への報酬となり、“仲介手数料上限は1.08ヶ月分”の縛りに引っかからずに済むということですから、ちょっとグレーな印象さえ受けますね。
入居募集のかけ方によっては、仲介者が増え、こうしたマージンにあたる部分が大きくなることが想像出来ます。
不動産投資を考える人の立場からいうと、広く情報を拡散してくれるのは助かるけれども、マージンにあたる部分がかさんだり、せっかく支払った報酬が分散して効果が薄れたりすることが心配です。
ADが、効果的に成約成功に使われるかをたしかめておきたいですね。